Considermal Mail Magazine◆9月号
こんにちは。コンシダーマルメールマガジン編集部です。酷暑は続いておりますが暦の上では立秋を迎え、どことなく空の色は秋の訪れを感じるようになりました。さてそんな季節にふと目に留まるお花が千日紅。可愛らしい小さな苺のような形をしたこの花言葉は[不朽]。千日と称されるように花期がとても長く楽しめることから由来しているそうです。なかなか心が休まらない毎日ですが、私たちも千日紅のように強く生きていきたいですね。さて今回から新シリーズが始まります。健康に安心して暮らしていけるよう、医師をお迎えして、気になる体のことを医学的に正しく教えていただくコーナー、そして料理研究家の先生にはとても美味しくて体にいい、ちょっとお洒落なお料理レシピをご紹介いただくコーナーです!
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Series 【1】教えて?折茂先生!
Q.長梅雨が明けたと思ったら一気に猛暑。そしてコロナ禍で思うように外出もできず、なんだかだるくて体調が優れません。Dr.自律神経の乱れが原因です!気候やストレスは自律神経に負担をかけます。過度の負担は自律神経の調整の乱れを引き起こし、だるさの原因になり肌の調子にも影響を与えます。また、自律神経は血管にも作用しますので、血流やリンパの流れに影響します。血流やリンパの流れに支障が生じると、必要な要素が十分供給されず、老廃物が除去され難くなり、肌の調子も悪くなります。綺麗な血管を保つことが健康な肌を保つ秘訣です。
Q.自律神経の乱れを整えるには?Dr.定期的な運動と、良い睡眠が大切です。入浴後のストレッチや表情筋のトレーニングでもいいです。適度な交感神経の疲労は睡眠の質を高めます。まずは手軽に始められることから!続けることが重要です。
Q.綺麗な血管を保つには?Dr.なるべく素材を活かした調理方法で季節のものを食べるようにしましょう。時期の合ったものは栄養価が高く、体調も整えてくれます。反対に、加工食品、精製糖を含むもの、酸化したもは血管を傷付けますのでご注意を。
【医師プロフィール】折茂政幸 Masayuki Orimo 1971年うまれ 千葉大学大学院修了 医学博士 専門 循環器内科 ヒトの身体は自然の摂理に従っていると僕は考えます。普段の食事や体を動かすこと、十分な睡眠と過度のストレスを避けることが健康にとってとても大切で、何気ない日常の積み重ねが普段の体調や病気のリスクに大きく影響します。また、個々の特性、体質はそれぞれ異なりますから、他の方と同じ方法では改善しないことがあります。適切な医学情報をお伝えし、一人一人の体質にあった治療を目指しています。
Series【2】身体とお肌に美味しいお料理レシピ 無花果の美養サラダ
初夏から秋にかけて出回る「無花果」はとてもみずみずしく、果物の中ではカロリーも低く、ミネラルや食物繊維も豊富でとても使いやすい食材です。今回はフレッシュないちじくと苦みのあるトレビスに牛肉を組み合わせ満足度の高いおかず風サラダに仕上げるひと品です。牛肉を生ハムに変えると、さらに簡単でお酒に合うサラダになります。
“~無花果と牛肉のサラダ~ 材料(2人分) イチジク中サイズ 1個 牛肉 100g トレビス 3~4枚 ベビーリーフ 50g カッテージチーズ 20g くるみ等ナッツ類 適量 ~ドレッシング~オリーブオイル 大2 バルサミコ酢 大1 蜂蜜 大1 塩 ひとつまみ 黒胡椒 適量 作り方[1]牛肉は常温に戻したら両面に塩をひとつまみ程度して約。粗熱が取れたら薄くそぎ切りしておく。[2]トレビスは食べやすい大きさに手でちぎりベビーリーフとともに氷水に放しパリッとさせる。[3]イチジクは1センチ幅程度のくし切りにする。[4]野菜の水気をしっかり取り、お皿に盛り付けるカッテージチーズはブルーチーズに変えたりお好みで変化をつけて楽しめます。 
~イチジクとチーズのタルティーヌ~ 材料 イチジク中サイズ 1個 バゲットなどのかためのパン 2~3枚 クリームチーズ 適量 蜂蜜 適量 ガーリックパウダー 少量 黒胡椒 適量 作り方[1]バゲットを薄く切りオリーブオイルで表面に焼き色がつくように焼く。この時に、軽くガーリックパウダーで風味付けをするのもおすすめ。[2]くし切りにしたイチジクに砂糖をふりかけ軽く焦げ目をつける。[3]パンにチーズを塗り、イチジクを乗せ仕上げに蜂蜜と黒胡椒を少しプラス。
イチジクには食物繊維の一種・ペクチンが豊富に含まれます。このペクチンは、コレステロール値を下げ、血糖値の上昇を抑える作用があると言われています。また紫色の皮は抗酸化など美容効果の高いアントシアニンが含まれているのでそのまま食べるのがおすすめ。気になる方はバナナの皮のように簡単に剥けますので取り除いて食べてください。動物性たんぱくに多く含まれるヘム鉄はイチジクに含まれる非ヘム鉄の吸収を高めたりたんぱく質を分解する酵素を含むので消化にも役立ちます。シンプルなメニューの時ほど、使う調味料を選びましょう!ミネラル豊富な自然塩・非加熱のオリーブオイルなど旨味や甘味が加わり、素材の美味しさを引き出します。
【お料理研究家プロフィール】宮前真樹 Maki Miyamae caferestaurantエムナチュールプロデューサー。その他店舗プロデュース、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラム掲載。美養サラダ、ビューティーレシピの提案・セミナーを開催。「サラダのくすり箱」ワニブックスより出版、国際食学協会親善大使・名誉理事就任、ル・コルドンブルーディプロム、江戸懐石近茶流研修科終了、スーパーフードマイスター、食育インストラクター他。犬の管理栄養士、ペット飼育士、アニマルアロマアドバイザー。愛犬の体調不良から食を見直し日々の手作り食を実績中。
【3】編集後記 久しぶりに山へ来ている。この間は雪景色だったのに、今は森の緑が太陽に反射してまぶしく、木々の隙間からは抜けるような青空が広がっている。小川のせせらぎ、そして鳥の声だけ。余計な音はない。自然の涼しい風と空気が心と体を癒してくれる。夜がふけるとこの森は漆黒の闇の中に沈む。木々の葉ずれと虫の声、見上げれば満天の星たちが空を覆い尽くしている。それは朝陽が訪れるまでしんしんと輝き続けるのだ。この夏の空がゆっくりと秋へと向かっているのを感じる。そんな当たり前な自然の営みは人間の傲慢さを静かに窘めているかのようだ。
それではまた、次回のConsidermal Mail Magazineでお会いしましょう!